2016年12月24日土曜日

ブラック企業を無くすには?

今年のブラック企業大賞には過労自殺を出した電通が選ばれたようですね。
ブラック企業大賞

 選考理由としては
電通は、このような過酷で人権侵害的な労働環境をまともに改善することもなく放置し続けた。何人もの労働者がこの企業によって殺された。
 電通は、日本を代表する大企業である。それは輝かしい意味でではない。社会的に決して許されない人権侵害を続けた代表的企業である。ここに、強い怒りを込めて「ブラック企業大賞2016」の大賞を授与する。」

※上記記事より引用

です。

個人的には痛ましい事件と思う反面、この企業がブラック企業とはちょっと違うのではないのかと思っています。

なぜなら、その過酷な対価で高給や出世のチャンスがあるからです。
電通の平均年収は1,000万を超えています。

個人的に問題かなと思うのは過酷な労働を強いられているのに給与がまともに支払われない表に出てこない地方の中小企業などだと思います。

電通の問題は例えば社員の精神面のケアをするなり、管理職がまともな管理をするようにすれば解決する問題のように思えます。

しかし、過酷な労働を強いられているのに薄給では何の希望も持てません。

こういうところにスポットを当てて、問題提起するのがメディアの仕事だと思うのですが不思議とそういう話題はありません。

視聴率が稼げないからなのでしょうけど・・・。




さて、これらの対策はどうすれば良いのでしょうか?

国がやればいいと思う方も多いと思いますが、法律決めても守らなかったり、
抜け道を見つけたりして根本的な解決にならないような気がしてなりません。

以前、私はこの発給激務なブラック企業に勤務しており、残業時間が100時間を超えているにも関わらず残業代は不払い、ボーナス、昇給なし、手当改悪というとても希望を持てない環境を経験しました。

昔の勤務先は労基に何度か通報があったようですが、労基が動いたことは一度もありませんでした。
地方の労基なんてあてにならないと何度も感じました。
労基の人間もしょせんお仕事なので、なあなあです。
あまり厳しくやって周辺住民から反感買いたくないでしょうし、ね。
なので、個人的には国ガー、法律ガーとやってもあまり効果がない気がします。
※個人的な意見です。

今の勤務先はこれよりは遥かにましなので何とかかんとかやっております。

では、どうすればいいのかなといろいろ記事を読んでいたら、素晴らしい記事が
過労死問題「もっと株主が追及を」海外から厳しい視線

個別株投資をしないのですっかりこういう視点が抜けておりました。
そうです、株主には議決権があるのです。

薄給激務な労働を許容し、社員や株主の利益にならない経営層を辞めさせることもできるのですね・・・。

株主が率先して立ち上がり、経営を変える。
そういう文化であればブラック経営なんぞははびこらないのかもしれません。

日本がそういう文化になっていけばよいなと思います。

ただ、そうそう劇的に変わるとも思っていませんので、私は脱出しても2年くらいは過ごせる程度の資金を現金で保有しています。

やばいときは思考能力が落ちていて正常な判断が下せないと思いますので、
そういう時はスタコラサッサが賢明です。




 
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